Artifacts - Between a Rock And A Hard Place アルバムレビュー和訳

The Source誌1994年9月号に載ったArtifactsのデビュー作Between a Rock And A Hard Placeの拙訳です。歌詞引用の部分を省略しまたこと、ご容赦ください。

 

参照元

hiphop-thegoldenera.blogspot.jp

 

もしあなたが、ヒップホップの中でも特にブーンバップに目がないタイプなら、このArtifactsのアルバムは、7.99ドルに見合う価値があるだろう。これまでArtifactsは、Tri-State Area(ニューヨーク州ニュージャージー州コネティカット州)のラジオコミュニティの外では、殆ど知られていなかった。去年のNubian Crackersのシングル"Do You Wanna Hear It?"での客演で、Tri-State Area以外のリスナーにも認知されはじめ、今に至る。

ヒップホップの6つ目の自治区ニュージャージー州ニューアークから舞い降りたTame Oneと彼のパートナーEl Da Senseiは、押韻とグラフィティの世界で、並々ならぬ才能を発揮していた。ライミング技術は特筆すべきものがあるが、主題は普段のbitch-baiting、大麻をくゆらせる事など有り触れた話題である。が、しかし、彼らのラップによって曲は今までに聞いたことないようなものになっている。加えてBuck-Wild、T-Ray、Redmanらによるミックスプロダクションよって、このアルバムが音楽的にも詩的にも革新性で満たされていることは言うまでもない。

先行シングル"Wrong Side Of The Tracks"でTame Oneは「深い闇のように黒さは、カバンに詰めたMagnum(油性ペンの銘柄であり、銃のことではない)のよう」と自身を説明しつつ、グラフィティの世界をラップしている。今日の多くのMC達が、作品を支える素晴らしいプロダクションに恵まれながらそれを活かせていないが、Artifactsはどんなトラックでも雰囲気を掴み、しっかり噛み合う詞をラップしている。T-Rayがプロデュースした"Dynamic Soul"では(歌詞、中略)

NasやJeru The Damajaのシーンを賑わせるリリースに囲まれたさなかであるが、Artifactsの"Between A Rock And A Hard Place"を手にとってみてはどうか。ArtifactsがAirport '76よりもリスペクトを得ることに成功するのと同様に少しのガッカリがあるが。